イタリア出身のマッテオ・カルカッシ(1792-1853)は、作曲家でありギタリストでした。そのマッテオ・カルカッシが作った、クラシックギターの初心者に最適である、プレリュードという練習曲を見ていきましょう。ここではマッテオ・カルカッシの、代表的なプレリュードを3曲だけ紹介しています。
カルカッシのプレリュードⅠ
大きな譜面を開くコードも参考に
クラシックギターの練習曲なので、元々はコードが表記されていませんでしたが、音符からコードを判断して付けてみました。コードのある譜面の方が、押弦も分かり易くなるかと思います。コードチェンジでは音が途切れてしまうものですが、極端に長く音が途切れないようにしましょう。
プレリュードとは?
プレリュードとは前奏曲(ぜんそうきょく)という意味で、メインの曲に入る前の簡単な曲といった感じです。ポピュラー音楽でいうところの、イントロだと思えば良いでしょう。
カルカッシのプレリュードⅡ
大きな譜面を開く押弦の確認から
押弦の方は6小節目に手間取るかと思うので、先ずは押さえる指の確認から始めましょう。曲の流れの中で弦を確実に押さえるのは、初心者には大変に難しいことです。しかし、繰り返しの練習で必ず出来るようになります。初めて曲に挑戦する時は、ゆっくり弾く事も忘れないようにしましょう。
8分の6拍子
拍子は8分の6拍子となっており、少しだけリズムに戸惑うかもしれません。しかし、頭を抱えてしまうほど困難なリズムではないので、音源を何度か聴いていれば、8分の6拍子が分かってくると思います。
カルカッシのプレリュードⅢ
大きな譜面を開く押弦は鳴らすフレットから
この譜面で難しいのは、4・5・6小節目の流れかと思います。上手く押弦できない場合のコツとして、1度に全ての弦を押さえようとせず、先ずは鳴らすフレットから押さえ、それから直ぐに次に鳴らすフレットを押さえる、というようにすれば良いかもしれません。
斜線は繰り返し記号
譜面にある斜線ですが、これは繰り返し記号の1つです。ここでは直前に弾いた2拍のフレーズを、そのまま繰り返して弾いてください。このような繰り返し記号は他にもあります。
- プレリュードとは前奏曲という意味。
- ギターの押弦は1度に全て押さえなくても良い。
- マッテオ・カルカッシの作ったプレリュードは他にもある。