ショロム・セクンダが作曲したドナドナは、とても暗く悲しい雰囲気を醸し出す曲調です。全部で24小節という長い曲ですが、ソロギターも伴奏もシンプルにギターアレンジをしたので、弾き易く仕上がっていると思います。8小節ずつに区切って見ていきましょう。
ドナドナ(ソロギター)
大きな譜面を開くセーハ(バレーコード)
2・6小節目は人差し指で6弦1フレットを押弦するので、2弦1フレットは同じ人差し指の、付け根で押弦してやりましょう。これはセーハ(バレーコード)と言われる押弦で、弦楽器では頻繁に出てくる押弦方法です。セーハは重宝する押弦スキルなので、必ず身につけておきましょう。
大きな譜面を開く合間のベース音
9小節目からはメロディよりも、ベース音が目立ってきます。12小節目のようなベース音なら分かり易いですが、9・13小節目のように、メロディの合間に入るベース音は、弾き所が難しくリズムを崩しやすいです。音源をよく聞いて声に出してやると、ベース音のリズムも掴めると思います。
大きな譜面を開くハーモニーの追加
17小節目からはメロディとハモらせる、ハーモニー音を追加させてあるので、より大変になってきます。押弦するフレットが増えるほど、押弦し易い指は人によって違ってくるので、タブ譜面に表記している以外の指も試してみると良いでしょう。
ドナドナ(伴奏)
大きな譜面を開くSimileの意味
1小節目にあるSimileはシミーレやシーミレと言い、同じように演奏するという意味です。全ての音がそうではありませんが、Simileのために2小節目以降も、スタッカートがあるかのように弾きます。またSimileが使われるのは、スタッカートの場合だけとは限りません。
大きな譜面を開くアルペッジョで伴奏
コードを同時に弾くのではなく、一音ずつ弾くことをアルペッジョ(日本読みではアルペジオ)と言います。9・10・13・14小節目がアルペッジョの伴奏で、先ずはベース音を鳴らしておき、その上に残りのコード音を乗せてやる、というのがよくあるアルペッジョの伴奏です。
大きな譜面を開く譜面が絶対ではない
例えば3小節目は、GからG7にコードチェンジしています。譜面の通り弾こうとすると、音の途切れを最小限にするのが理想ですが、譜面が絶対という事もありません。なので慣れないうちは、コードチェンジの合間に休符を入れるくらいのつもりで、余裕を持ってコードチェンジしていきましょう。
- アルペッジョはコードを一音ずつ弾くこと。
- Simileは続けて同じように演奏するという意味。
- 譜面が絶対という事でもない。