2002年に平井堅さんがカバーした大きな古時計は、元々はアメリカのヘンリー・クレイ・ワークが作詞作曲した楽曲です。音楽の授業でも小中高と幅広く歌われているので、この曲も親しみはあると思います。シンプルにアレンジしたソロギターと伴奏の全25小節を、8小節ずつに分けて見てきましょう。
大きな古時計(ソロギター)
大きな譜面を開くベース音の途切れに注意
4・5・8・9小節目は5弦3フレットを薬指で押弦し、それから6弦3フレットも薬指で押弦しているので、焦るあまり音が極端に途切れてしまう事があります。なるべくギリギリまでベース音を伸ばし、素早い押弦の切り替えをしましょう。押弦する指を変えてみるのも良いでしょう。
大きな譜面を開くセーハの押弦を浮かす
12小節目は2弦1フレットを人差し指のセーハで押弦しますが、間に2弦0フレットを挟むので、一旦セーハの押弦を浮かしてやります。それで押弦し辛ければ、2弦1フレットを中指や薬指で押弦するのも良いでしょう。
大きな譜面を開くメロディだけスタッカート
19・21小節目はスタッカートがありますが、ベース音は伸ばしメロディだけをスタッカートさせます。これは器用な演奏スキルを必要とし難しいので、どうしても無理な場合は、ベース音も一緒にスタッカートさせてやりましょう。
大きな古時計(伴奏)
大きな譜面を開くスタッカートは半分
ここでも所々にスタッカート記号があり、それらの音符は音源を聞いても分かるよう、短く刻んで鳴っています。スタッカートは半分にして鳴らすという意味ですが、正確に半分という決まりもないので、自分の好きな長さに刻んで演奏してやりましょう。
大きな譜面を開くミュートのフィンガリング
13・14小節目にはベース音とメロディの、両方の音が消える休符があります。少しでも音が鳴ってしまうと雰囲気が出ないので、左右両手を使ったミュートのフィンガリングをとりましょう。
大きな譜面を開くアルペジオは控えめに
20小節目まではコードを分散して弾く、アルペジオの伴奏が続きます。ここでは分かりやすいよう、大き目な音で演奏していますが、特にアルペジオは音が際立つ傾向にあるので、控えめな伴奏してやると良いでしょう。アルペジオに限らずですが、メロディより目立つ伴奏には気を付けてください。
- 大きな古時計はヘンリー・クレイ・ワークの楽曲。
- スタッカートの半分は正確でなくても良し。
- 伴奏はメロディより目立ってはいけない。