このカテゴリの最初ではギターのコードを見ていく前に、CメジャースケールとAマイナースケールを元に、基本的なコードの作られ方を説明していきます。また、ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドのイタリア音名と英語音名を、使い分けられるようにしておきましょう。
Cメジャースケールから作るコード
Cメジャースケール
「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」は日本ではなく、イタリアが元になっている音名です。これを英語音名にすると「C・D・E・F・G・A・B・C」となります。C音から始まっているので、これをCメジャースケールと言います。特に英語音名はコードに関わりが深いので、覚えておくようにしましょう。
コードはスケールから作る
コードはスケールの音を元に作られます。その作られ方ですが、1音ずつ飛ばして作られるのが基本です。C音を第一音目にするなら、E音とG音を加えて作るわけです。もちろん、コードの種類によっては隣り合う音になる場合もあります。
根音は最下部の音
C音・E音・G音から作られるコードを、C(シー・メジャー)と言います。コードの音を3音同時に弾く場合と、1音ずつバラして弾く場合があり、1音ずつ弾く事を主にアルペジオと言います。また、コードの最下部の音を根音(こんおん)と言います。
ギター専用のコード
タブ譜面にもあるように、5弦3フレット・4弦2フレット・3弦0フレットを弾いてやれば、コードCになりますが、ギターには専用のコードがあります。次の2小節を見てみましょう。
オクターブの音を重ねる
コードCは3つの音が重なって出来るコードですが、3音だけでは音に厚みが出ないので、ギターのコード弾きではオクターブ高い音を重ねて弾く、というのが普通です。因みに、上記の2小節に4弦2フレットを加えても、コードCとして成立します。
フィンガーピッキングのコード
ピック弾きでジャラ~ンと弾くコードと、4本の指を使い弾くフィンガーピッキングのコードとでは、コードの押さえ方に違いが出てくる事もあります。それについては次のページで説明しています。
Aマイナーケールから作るコード
Aマイナースケール
今度はAマイナースケールから考えてみましょう。AマイナースケールとCメジャースケールは、身内のような関係に当たり、使われている音も同じです。ただ、始まりの音がA音なのでAマイナースケールと言います。この始まりの音を、主音(しゅおん)やトニックと言います
集めた音でコードが変わる
ここでも同じように主音であるA音から始め、1音ずつ飛ばしたC音とE音を選びコードを作ります。また、根音になる音はどれでも良く「B音・D音・F音」「D音・F音・A音」という、1音ずつ飛ばした音を集めてもコードになり、集めた音でコードの性格や音色が変わってくるわけです。
根音は英語でルート
A音・C音・E音が集まって作られるコードを、Am(エー・マイナー)と言います。コードの一番下の音は根音だと説明しましたが、根音は英語でルートとも言われます。
ルートは動く
コードAmのルートは5弦0フレットのA音ですが、5弦3フレットのC音や、6弦0フレットのE音もルートとして使われています。このように、コードの構成音をルートとして使うという事もよくあります。
- コードはスケールから1音ずつ飛ばして作るのが基本。
- ギターのコードはオクターブを重ねて使う。
- コードの最下部は根音やルートと言われる。