曲には同じフレーズが続く時もありますが、再び同じ小節を書く手間を省くため、反復記号(はんぷくきごう)が使われます。反復記号にも色んな種類があり、簡単な反復記号や少し複雑な反復記号もあります。ここではよく使われる反復記号を見ていきましょう。
リピート記号
リピート記号の効果
4小節目のDにあるのがリピート記号で、このために再びAからDへ進行します。例外もありますが、リピート記号の効果は1度切りです。また、リピート記号は繰り返し記号とも言われます。
- 小節の進行順
A→B→C→D→A→B→C→D
リピートする小節に注意
次はCとDの小節をリピート記号で挟んでおり、この場合はリピート記号で挟まれた小節だけ繰り返してやります。
- 小節の進行順
A→B→C→D→C→D
カッコのリピート記号
カッコの小節の数字に注目
カッコを使ったリピート記号もよく見られます。先ずはカッコ1のCへ入りますが、リピート記号で戻ってきた時は、カッコ1のCを飛ばしカッコ2のDへ飛び入ります。
- 小節の進行順
A→B→C→A→B→D
カッコの小節の数字は増える
カッコの小節の数字は1と2だけに限らず、増える事もありますが考え方は同じです。この場合はリピート記号の効果も、1回分だけ増えている事になります。
- 小節の進行順
A→B→C→B→C→B→D
ダ・カーポとフィーネ
ダ・カーポは曲の最初へ
4小節目にあるD.C.はダ・カーポの略記号で、曲の最初へ戻って繰り返し演奏するという意味です。ポピュラー音楽では、あまり目にする事はないかもしれません。
- 小節の進行順
A→B→C→D→A→B→C→D
フィーネは終止
ダ・カーポと合わせて使う事が多いのが、2小節目にあるFineでフィーネと呼びます。フィーネは終止の意味ですが、1回目のフィーネは無視して通り過ぎましょう。
- 小節の進行順
A→B→C→D→A→B
ダル・セーニョとコーダ
セーニョマークまで戻る
4小節目にあるD.S.はダル・セーニョの略記号で、2小節目にあるはセーニョマークと言います。D.S.まで進行したら、まで戻るという意味です。
- 小節の進行順
A→B→C→D→B→C
コーダマークまで飛ぶ
ダル・セーニョは戻りましたが、コーダは先へ進む時に使われます。丸に十字を切ったようながコーダマークで、D.C.で戻ってきた時に、toからcodaへ飛んでやります。
- 小節の進行順
A→B→C→D→E→F→A→B→G→H
反復記号の練習
大きな譜面を開く反復記号を見極める
最後に12小節の譜面で、反復記号を読む練習をしてみましょう。1回目は無視して通り過ぎる反復記号を見極められれば、そう難しくはないと思います。
- 小節の進行順
A→B→A→B→A→C→D→E→F→D→E→F→G→H→I→J→G→H→K→L
- 反復記号は二度手間を省ける。
- 反復記号で見やすい譜面になる。
- 反復記号の種類はまだある。