色んな部品が組み合わさって、1本のクラシックギターが作られています。それらクラシックギターの部品名は英語名だけのものや、日本語名が付けられているものもあります。日本語名と英語名の部品名を見比べながら、それらの働きも簡単に見ていきましょう。
クラシックギター上部の名前
ヘッドは頭
ギターを立たせた時に、一番上に位置する部分を全体的にヘッドと言います。ヘッド部分には以下に説明する、他の部品が取り付けられています。
弦倉に弦を巻く
矢印の部分を弦倉(いとぐら)と言い、弦を通す穴が開いています。弦倉や弦を通す穴を英語名では、ストリングスポストと言います。
弦巻でチューニング
これもヘッドにあるネジのような部品を、弦巻(いとまき)と言います。弦巻を回すと弦倉も回り、それによりチューニングが出来る仕組みです。弦巻の英語名はペグです。
上駒に弦を嵌める
弦を安定させるために上駒(かみごま)には溝が掘ってあり、弦交換の時には上駒の溝に弦を嵌めこんでやります。上駒の英語名はナットと言います。
クラシックギター中部の名前
ネックは曲がる
ギターの細長い部分を総称してネックと言います。ネックは室温・湿気・乾燥に敏感で、少しずつ曲がってしまうのが普通です。ネックの曲がりが酷すぎると、正確な音程が出せなくなります。
フレットで正確な音
弦を押さえた時に弦が当たる部品が、金属で出来たフレットです。このフレットのおかげで、正確な音が出せるようになっています。
指板も汚れる
フレットが打ち込まれている部分を、指板(しばん)と言います。指板にも汚れが溜まるので、特に弦交換の時は拭いておきましょう。指板の英語名はフィンガーボードです。
クラシックギター下部の名前
表面板は打楽器
見た目もギターの顔と言える部分を、表面板(ひょうめんばん)と言います。表面板を手で叩き、打楽器としても使われることも多々あります。英語名ではボディです。
側面板を太ももへ
これもギターのボディで、綺麗なクビレの部分を側面板(そくめんばん)と言います。片方の側面板を太ももへ乗せ演奏する、というのがオーソドックスです。
サウンドホールはスピーカー
表面板に大きく開いている穴を、サウンドホールと言います。ボディ内部で響いた音を外に伝える、スピーカーのような役割を果たしています。
駒で弦を固定
①のように弦を固定させる部分を、全体的に駒(こま)と言います。駒の一部分には穴が開いており、弦交換の時は先ずそこに弦を通します。駒の英語名はブリッジです。
サドルを削って弦高を低く
②のように駒の一部分は取り外しが可能で、この部品をサドルと言います。サドルの弦が乗る部分とは反対側を紙やすり等で削り、弦高(げんこう)を低くする事が出来ます。
弦高とは?
弦高とは弦の高さの事で、弦高を低くすると楽な力で弦を押さえられます。しかし、弦高を低くし過ぎると弦がフレットに当たり、ビビリという現象が起こってしまいます。
- 弦倉は「いとぐら」と言う。
- 弦巻は「いとまき」と言う。
- 駒のサドルを削り弦高を低く出来る。